ポストイナ鍾乳洞inスロベニア(9/11-13)
6か国目スロベニア入国
スロベニアは自然が多く、素晴らしい景色が続く。
緩やかなアップダウンが多くなるが、楽しく走ることが出来た。
多少の坂では何とも感じなくなったところが、スペインあたりを走っていた頃より成長した証だろう。
スロベニアは石灰岩などの水に溶けやすい岩石でできた大地である、カルスト地形で有名な国。
石灰岩でできた独立峰が特徴的な景色がよくみられる。
この国はポストイナという街にヨーロッパ最大級の鍾乳洞があるというので行くことにした。
ツアー料金は25ユーロ程。
入口。ワクワクする。
ポストイナ鍾乳洞は全長が20km以上あるので、入口から10分程トロッコに乗って深部へ移動。そこから1時間程のトレッキングの後、トロッコで帰る行程。
最近ヨーロッパの街並みに飽きていた僕としては、大好きな自然成分を補給できすごく楽しかった。
このような鍾乳洞は、非水溶性の地層を流れる地下渓流が石灰岩などの水溶性の地層に流れ出た際に何万年という歳月をかけてできるとのこと。
石灰成分を含む水が天井から垂れる際に、結晶成長によって下向きのつららが出来、垂れた水滴が床に落ちた際に上向きのつらら(石筍)が出来る。
よって天井に大きなつららがあれば、地面からも大きなつららが出来ていることが多く、それらがくっついてしばしば下の写真のような石柱が出来ている。
オーディオガイドによれば、鍾乳洞内のつららは100~400年ごとに1cmしか成長しないらしい。
大きなものは文明が出来るはるか前から存在していたのか。
今は多くの観光客が訪れているけど、彼ら石灰岩たちにとって人類の時代はあっという間で、人類が滅びた後は、「あいつらすぐ滅びたなww」とか思ってるのかもしれない。
ちなみに普段の感じで半袖半パンで入ったら寒すぎで死ぬかと思ったので、防寒具必須です。
宿で18歳のサイクリストと。
高校卒業してから、一年かけてイギリスから中東アジアを抜け、オーストラリアまで旅するらしい。
来年から大学に入るんだって。
18歳の頃なんて一人で海外にも行ったことなかったし、まさか自分がこんなことをするなんて思ってもみなかった。
どうしたら18歳でこんなことしようって思えるのか。。。
ここからのルートは別なので宿でお別れとなったが、中東やインドネパールなど、同じ国に行くので、また逢えたらいいねと連絡先を交換した。
次はクロアチアじゃい!
ユーラシア自転車旅勢オフ会inイタリア(9/6-9)
いつものように公園でテントを張っていると地元の高校生がやってきた。
しばらく話しているとマリファナを一緒にどうかと誘われたが、丁寧に断ったら理解してくれたし、ナルトの話で盛り上がったので、結構いい奴らじゃねえか...と思った(笑)
赤い服の子は我愛羅が好きなんだって。
イタリアではマリファナは一応違法だが、犯罪化はされておらず若者の間で流行っているらしい。彼らは高校生ならみんな一度は吸ったことがあると言っていた。みんなというのは本当かどうか分からないが、ここではかなりライトな感覚のようだ。
違法のくせに政府が犯罪化していないからマフィアが幅を利かせているんだろう。逆にマフィアの力が強いから政府が犯罪化できないのだろうか。
東南アジアを歩いていると胡散臭いおっさんに「はっぱはっぱ、まりふぁな!」という感じで話しかけられることが多かったので、今回誘われたときも身構えてしまったが、こんな軽いノリで誘われるとは。
翌日、上海からリスボンまで移動手段自転車オンリーで旅行しているyuto君とモンファルコネという街でオフ会を開催しました。
高校生みたいにマックでだべって、キャンプしてご飯作って、とても楽しかった。。。
お互いこれから通る国を通ってきたので、とても有意義な情報交換が出来ました。
日本で会う約束をし解散。
次はスロベニア、このあたりから東欧って感じがして楽しみ。
14-16day 城塞都市トレド(7/17-19)
7/17
名残惜しくも宿を出る。
decathlonでステンレスのシングルウォールマグとテールライトを購入。
これであったかいスープが飲める!
アウトドア初心者なので知らなかったのだが、金属製マグカップにはシングルウォールとダブルウォール(空気層を含む)の2種類があるらしい。
それぞれのメリット、デメリットは、
シングルウォール
・直火にかけれる
・冷めやすい
・火にかけたり、熱いものを入れたとき、マグの外側も熱を持つため、直接持てない
ダブルウォール
・直火にかけられない
・冷めにくい
・熱いものを入れてもマグを直接持てる
となっており、直火にかけれるシングルウォールを購入した。(というかシングルしか売ってなかった)
こばたくとはマドリードで別れるので、それまでに何か美味しいキャンプ飯を作ろうということになった。
今晩は前々から作りたいと言ってたチーズフォンデュをすることに!
こんなん絶対映えるやんけ!インスタ映えや!映え映えや!
僕&こばたく「え、まずそう…」
僕「いや食べるとめっちゃ美味いんやけど、写真撮ったら残飯にしか見えへんぞ…」
写真は上手く撮れなかったが、実際めっちゃ美味しかったし、ワインを飲んでテントで就寝。
7/18
翌朝、、、撮影再チャレンジ
ええ感じに撮れた笑
やっぱり撮るなら明るいうちやな!
トレドに向けて出発。約80km。
ガソリンスタンドには握ると水の出るホースがあるのだが…
こばたく「飲み水汲むわ!」
僕「それ洗車用じゃない…?飲めんの?」
こばたく「いけるやろ!あの子供もペットボトルに汲んどるで。ジャー」
ちなみに子供はペットボトルに汲んだ水を車にぶっかけていた…
その後こばたくは特になんとも無さそうだったので問題なく飲めるらしい。
僕自身旅の当初は売っているミネラルウォーターしか飲んでいなかったが、(今までアジアと南米しか旅行してこなかったため、水道水は飲めないという固定観念が強かった)最近は水が足りなくなれば、宿やトイレの水道で躊躇なく汲むようになった。
生きるためには仕方ないが、この生活に抵抗が無くなって来ている自分が少し怖い…笑
ただ国によって水道水が飲めたり飲めなかったりするので、その都度調べる必要はある。
夕方ごろトレドに到着。
夜はオレンジ色の灯りがとても綺麗。
時間がないので市内観光は明日とします。
7/19
市内観光。
可愛いお寿司屋さん。
ハヤオに許可取ってんのかな?
夜に街全体がライトアップされてから、中央の大聖堂を目指す。
夜のトレドは綺麗でありながら、人は少なく、かなり不気味でもあった。
ホラーゲームの中に入り込んだ様に感じた。
街の内部は迷路のように複雑に入り組んでいて、侵略者を阻むように工夫がしてあったことが伺える。
その複雑具合たるやグーグルマップを見ながらでも目的地に到着するのに苦労したほど。
到着。美しすぎて、消灯する12時ごろまでしばらく眺めていた。
宿に戻り乾杯。
ワインは専門店で買った9ユーロくらいするちょっと良いやつ。(スーパーでは1〜5ユーロでワインが買える)
なんとなく美味しい気がした。(味音痴)
7/17〜19の走行距離:97km
13day 声に出して言いたい街
7/16
ガソリンスタンドの裏で起床。
昨日の不良のせいであまり気分は良くなかった。
夜中は無人のガソリンスタンドだったので、裏に勝手にテントを張らせてもらった。
ありがとうございます。。
気を取り直して今日も走るぞ。
この日が7/16。7/20にマドリードで闘牛が行われるため、間に合うように漕がなければいけない。
その前に通過するトレドという街は、「もし1日しかスペインにいられないなら、迷わずトレドへ行け」という格言があるほどの街らしいので、しっかり観光したい。
ちなみに誰の格言かは分からなかった 笑
もし日本に1日しかいられないならどこに行けってオススメするだろう。
個人的には外国人には温泉地を推したいな、別府とか。
てか海外ばっか行って日本あんま旅行してないから、日本の観光地あんまり分かんないな…
この旅終わったら海外はもういいや、日本旅行しよ(多分)
スーパーで食料調達。
自転車旅ではソースが必須だということが分かってきた。パンに塗るソース、パスタや炒め物にかけるソース等。
特にパンはハムやチーズを挟むだけじゃ味気ないし、塩味のパスタはもっと味気ないのでソースは絶対いる。
コスパが良く比較的日持ちするのがトマトソース。パン、パスタ、炒め物全てに使える万能調味料。
ボロネーゼ、カルボナーラ等のパスタ専用ソースは美味しいが腐りやすいので、ソースを買ったら3食連続くらいその味のパスタになる、注意しよう。
フロントバッグ固定のため両側フックのゴム紐を購入。
そして生ハムも!
運動した体に塩味が効くんじゃあ。。。
暑いのでパン食べて休んでいたら、おじいちゃんが水をくれた。。
キンキンに冷えてやがる……
冷えた飲み物を買っても灼熱の中走ってると速攻ぬるくなるから本当にありがたい。
昨日のような輩もいるけど、親切な人が圧倒的に多いな。。
再び足を進める。
ダートが続く。走りにくい。スピードも出ないし、石にタイヤを取られ転びそうになる。
すぐ横に綺麗に舗装された自動車道が走っている。
ダートのイライラが募るばかりだったので、自動車道入っちゃわね?ということに。
正直自動車道を自転車で走っていいのかは分からなかった。
その後しばらく走っていると警察に止められた。
ここ自転車で走ったらダメなのか…?と思ったがそうではないらしい。
英語が通じないので、グーグル翻訳でやりとり。
「ここは危ないから、そこのガソリンスタンドで黄色の蛍光ベストを買ってこい」と言ってるようだった。
自動車道を自転車で走れるのか怪しかったが、どうやらこれがあれば走っていいらしい。
これは大きな収穫!
タラベラ・デラ・レイナに到着。
今のところ声に出して言いたい街1位。
2位は、ナバル・モラル・デラ・マタ。
この日はツインルーム。1人15ユーロ。
booking.comの評価はなぜか低かったけど、オーナーさんはパンと水をくれたり、めっちゃ荷物持ってくれたりすごく親切だった。
7/16の走行距離:88km
アルマラス→タラベラ・デラ・レイナ
11.12day vsスペインの不良
7/14
朝飯
昨晩は真っ暗で見えなかったけど、こんな広い公園に泊まってたのか、、
またもや夜の間にスプリンクラーが発動していたらしく、自転車に干してた洗濯物がびしょびしょだった…
カミーノデサンティアゴまで歩いて旅をしている夫婦と。
お互いの旅の話をして、最後にご主人が作曲した歌を僕たちのために夫婦で歌ってくれた。
歌のプレゼントとか素敵すぎる…
この日の目的地トルヒーリョに到着。
1日走った後に冷えたジュースを飲む。
すると幸福度が爆上がりする。
今夜はホテル泊。幸福度が限界突破。
2人だと1人ずつドミトリーに泊まるより、ツインルームに泊まった方が安いことが多い。
1人14ユーロくらい。
シャワー浴びれるし洗濯できるし安全だし、普段は当たり前のことが自転車旅ではすごくありがたく感じる。
7/15
この日はひたすら漕ぐだけ
古めかしい橋にのんびりしている沢山の牛。
好きなときに草食べて水飲んで、、
この牛になりたい、、
と思ったけどこの後人間に食われるんだったら普通に嫌。
この日はアルマラスという街まで漕いだ。
街中の小さな公園にテントを張る。
夜も暗くなり寝ようとしたその時、
外で若者の騒ぐ声が聞こえる。
しまったな〜って思った。
野宿をする上で1番良いのがキャンプ場。
キャンプ場が無ければ、ガソリンスタンドの裏、教会の敷地内に許可を取ってテントを張らせてもらったり、目立たない公園などが良いと言われている。
頼むから何もしてくるなと思いながら、シュラフをかぶっていると、、
彼らの声が近づいてきた。
明らかに今覚えたばかりの日本語を俺たちに向けて喋っている。
「アリガトゴザイマース、ニーハオ、ギャハハwwww」
テントから出て話しに行こうか迷ったが、英語は通じなさそうなので、頼むからどっか行ってくれと思いながらジッとしていた。
しばらく待っていても彼らは離れようとしない。
その時、「ドコッ」と音がしてテントが揺れた。何かをテントに投げられた。
流石にキレそうになり外に出て何か言ってやろうかと思ったが、彼らを挑発してさらにエスカレートさせるのが怖かったので無視していた。
その後、今度は木の枝でテントを叩き始めたので、これはテント破れる、やばいと思い外に出たとたん彼らは逃げるように離れていった。
その隙を見て急いでテントを畳み、3キロほど先のガソリンスタンドの裏に移動して事なきを得た。。
どの国にもああいう輩はいるらしい。
普通に怖かったし、これからは安易に街中の公園に泊まることは避けよう。。
てかテントの中にずっといたのになんでアジア人ってわかったんだ?
テントとか自転車のロゴでバレたのかな。
翌朝。
泊めさせてもらったガソリンスタンド。
人来ないし快適だった。
7/14の走行距離:87km
メリダ→トルヒーリョ
7/15の走行距離:61km
トルヒーリョ→アルマラス
10day スペイン入国
7/13
初のチャリでの国境越えにワクワク。
そろそろ国境あたりかなーとマップを見ると…
ん?もうスペイン入ってる?
そんなアホな、何も看板なかったで…
引き返して国境を探すと、、
どうやらこのちっこい川に架かってる橋のところが国境らしい。
いや、わからんて。
一応看板も立ってたけど、木に隠れて見えない。
あっけない国境越えでした。
スペイン最初の街、バダホスに到着。
アルタ広場
不思議な模様。
ん?
どっかで見たことあるな…
これじゃん!
やはり任天堂は偉大だった(白目)
たまにダートも抜ける。ダートの振動でフロントライトを落としたことに気づかず、こばたくが気づいて拾ってくれた。
1人になって無くさないように気をつけないと。
ガソリンスタンドで自転車の空気を入れる。
お好みの気圧で一瞬で注入できるからめっちゃ楽。
これ日本のどこのガソスタでもセルフでできて、タダらしいからチャリ乗ってる人全員にオススメしたい。
ガソリンスタンドで働いてたこばたくが教えてくれた。
このチャリのタイヤの適正気圧は35〜60PSI(タイヤの側面に書いてある)。
荷物の重さで圧力がかかるので最大値より少なめの50PSIほど注入。
空気入れた後はスイスイ進んで気持ちいい。
しばらくしてメリダに到着。
スーパーで買い出し。
生ハムの原木。めっちゃでかい。
写真撮ってたら、店員のお兄さんが生ハムをスライスして試食させてくれた。
日本で食べるやつより、厚くて香りが強くて美味しかった。
スペインの家庭には一家に一本あるんだろうか。
晩御飯。鶏肉野菜炒め。
7/13の走行距離:93km
9day 別れ…?
7/12
別れの日
朝飯
昨晩はちょくちょくにテントにババババーって雨が降っていた。
テントを畳んでいると、いきなり周りのスプリンクラーが発動、パニックになりながら急いで荷物を退避させたが、体はびっしょびしょになった。笑
雨やと思ってたのこれか!笑
別れの時
一応同じルートなので、彼が出発してから少し待って出ることに。
脚力の差があるから、じわじわ離されて見えなくなっていくの悲しいやん?笑
お互いのルート的に旅中に会うことはもう無い。日本での再会を約束して、別れた。
キャンプツーリングはおろかキャンプすらしたことない俺に色々教えてくれてありがとう。
短い間だったけど、一緒に走れて楽しかった。
15分ほど待って自分も出発。
1人になると一気に寂しくなったが、元々こういう旅。寂しさ半分期待半分という感じで自転車を漕いでいると、、
???「よぉ!(後ろから)」
俺「?!」
こばたく「道間違えて、ペダルも外れて、色々やってたらまこっちゃんより遅くなった!」
いやいや、なんで後ろおるねん!
涙のお別れして20分後にまた会うの気まず!!笑
しかも、またお別れせなあかんやんけ!!!笑
…しばらくして
こばたく「やっぱりマドリードまで一緒に行くわ!んで、ツールはフランス南西で観る。」
あの別れはなんやったんや…笑
というわけで、このようなルートでマドリードまで一緒に走ることに。
やっぱり2人で走る方が楽しいので、これで良かった。
というわけで、もう少し2人旅は続きます。
アモレイラの水道橋(エルバシュ)
全長7km、建設に1世紀を要し、17世紀に完成。驚くべきことに現在も使われているらしい。
400年前の建造物が綺麗に残っていて、現役とはすごいな。
今日は初めてキャンプ場に泊まった。1人10ユーロくらい。
シャワーと水道があって最高だった。
管理人のお子さんと。Switchにハマってるらしい。俺も帰国したらSwitch買ってゼルダとゼノブレイドやりてーなぁ。
とりあえず任天堂は偉大だわ。
7/12の走行距離:93km
エヴォラ→レドンド→エルバシュ